「指値注文」とは?
「指値注文」
とは、
値段を指定して注文を出す方法のこと。
相場の成行に約定価格を任せる「成行注文」に対し、自分が決めた値段で注文を出すのがこの「指値注文」です。
つまり、“注文の成立”を何より優先する「成行注文」の一方、
“約定価格”を優先させるのがこの「指値注文」
というわけです。
「指値注文」では、「○○円で買いたい/売りたい」と、自ら価格指定(厳密に言うと、指定した価格を下回ったら買い/上回ったら売りという条件設定)をして注文をだします。
また、価格指定を行う注文方法には、もうひとつ
「逆指値注文」
と呼ばれるものがあり、こちらを利用すると「レートが指定価格を上回ったら買う/下回ったら売る」という
通常の指値とは“逆”の条件設定
が可能です。
なお、決めた値を指定して注文を出しておくこれらのスタイルには、成行注文と違い
“約定価格が不利な方向にズレる心配がない”
という利点があります。
また、仕事などで忙しく常に相場の動きをモニターすることができない方にとっても、非常に便利な注文方法だと言えるでしょう。
ただしこの指値注文では、自分が指定した条件に対し、上手い具体に買い手・売り手が現れない限り売買は成立しません。
そのため、約定までに時間がかかり、場合によっては
買い損ね・売り損ねをするリスクがある
と覚えておきましょう。
「指値注文」のメリットは?
・自分が設定した価格で約定できる
・思いもよらぬ価格で注文が成立する心配がない
・価格を決めて予め注文を出しておくこの方法でなら相場動向を四六時中チェックしなくていい
さらに指値注文には、複数の指値注文を同時に出す“複合指値注文”という方法もあり、こうした仕組を上手く活用していけば、損切りなどがより効果的にできるようになります。
「指値注文」の落とし穴とは?
自分で細かな設定をする必要がある「指値注文」では、発注ミスに要注意!
“値段”および“有効期限”などの設定を間違えないよう気をつけましょう。
とりわけ「今日中・今週中・今月中・無制限・期間指定」といった“有効期限”の設定には注意が必要です。
取引初心者の方の多くが、この“有効期限”のチェックを疎かにしがちなのですが…、有効期限を把握しておかないと
「注文を出しているつもりでいたら、気づかぬうちに期限が切れて取り消されていた」
とか
「取り消したつもりの注文が残っていた」
「注文を重複してだしてしまった」
といったミスに繋がります。
これでは、利益チャンスを逃したり、知らない間に損失がでていたり…といった事態に陥りかねません!
よって取引に不慣れなうちは特に、
注文内容のチェックを怠らないようにしましょう。
発注後はなるべく“毎日”注文状況の確認をするといいですね。