オーストラリアとニュージランドが中心のオセアニア市場
為替市場は、世界各国の通貨を取引する場です。ですから、24時間いつでもかならず地球上のどこかで開かれていることになります。なかでも、世界中でいち早くスタートするのが、オーストラリアとニュージーランドの
オセアニア市場
です!
オセアニア市場のオープンを皮切りに、
東京、香港、シンガポール、
そして
スイス、ロンドン、ニューヨーク
という流れで世界の為替市場は動いていくわけです。
日本時間では、
午前5~6時にニュージランドのウェリントン市場、そしてオーストラリアのシドニー市場
がオープンとなります。
ここで気をつけておきたいのが、
サマータイム。
ヨーロッパやアメリカでも採用されているのでおなじみだと思いますが、オセアニア市場の場合は南半球なので、
日本やアメリカでは冬の時期
になるということをおぼえておきましょう!
取引量が少ない通貨こそチャンス
豪ドルとニュージーランドドルは、どちらもいわゆるメジャー通貨ではありません。
また、オーストラリアにある銀行の多くが取引を行っていますが、やはり全体としてみると日本やアメリカ、ヨーロッパなどほかの市場にくらべてやはり規模は小さめです。
このように取引量が少ないために、、
オセアニア市場には少しの売買でも大きく影響が出やすいという特徴があります。
特に、経済指標発表のさいなどには、
一気に100pips以上動くということも珍しくない
ので、大きなチャンスとなるのです!
スワップポイントを狙うならオセアニア市場は欠かせない
このようにマイナー通貨でありながら、豪ドルやニュージランドドルが日本人トレーダーに人気があるのは、その
高い金利
がポイントです!
通貨のあいだに金利差があると、1日ポジションを持ち越すことで、その分だけ
スワップポイントという利益
が入ります。今回マイナス金利が導入されたように、日本ではずっと金融緩和で金利が低いままなので、
オセアニアの通貨を円で購入しておくと、それだけで利益が狙えるわけなんです!
ただし、2008年ごろからは世界的な金融危機もあって、現在ではオーストラリア政策金利も2.00%とそれほど高いわけではありません。
取引が落ち着く時間が大きなチャンス
オセアニア市場は、
日本の市場が開かれるまではあまり活発ではない
のも特徴です。これは単純に市場の重なる時間はトレーダーの数も増えるということで、たとえばニューヨーク市場でも、ロンドン市場がクローズとなったあとは落ち着いてしまいます。
しかし、このような市場の流動性が低いときこそ、FXではチャンスともいえるのです!
というのも、
取引する人数が少なくなると、少しの動きでレートが大きく変動しやすくなる
からです。経済ニュースなどに注目しておけば、それをきっかけに一気に大きな利益を得ることもできるでしょう!
ただし、
国内FX業者で取引をしていると、営業時間外には動きに対応できない
ので、その点だけは十分気をつけるようにしてください。
現在は、オーストラリアは資源国のため、原油安の影響でずっと
豪ドル安
のトレンドが続いています。原油価格が回復しないかぎり、この流れは続くと見てよいでしょう。これを機会に、ぜひみなさんもFX取引をはじめてみませんか!