「逆指値注文」とは?
「逆指値注文」
は、
指値注文の逆の条件付けができる注文方法。
通常の指値と逆指値の違いをまとめると下記のようになります。
指値注文 :指定価格より上がったら「売る」、下がったら「買う」
逆指値注文:指定価格より上がったら「買う」、下がったら「売る」
この「逆指値」が
とりわけ多く用いられるのは“売り注文”
において!
素早く損切りをして損失を確定したいときには、この逆指値での売りが有効です。
「逆指値注文」を使うポイントとは?
逆指値は、とりわけ
「リスク回避」
の場面において効果を発揮します。
リスク回避のために損切り価格を決めて注文を出していたとしても、通常の指値注文では、設定した損切り価格を相場価格が一気に割り込んでしまえば売買が成立せず、うまく損切りできません。
その点、
「○○円を下回ったら売り」というように(リスクに備えて)逆指値で売り注文
を出しておけば、指定した損切り価格を相場が下回ったところで直ちに売り注文が執行されて確実に損切りが可能。たとえ約定価格が指値を下回ったとしても…、
損失を最小限に食い止められるというメリットがあるわけです。
また、逆指値の“買い注文”は、
上昇トレンドにいち早く乗りたいときに便利。
この方法で注文を出しておけば(例えばボックス相場を抜けたときに自動的に買い注文が執行されるようにしておくと)、忙しくて相場をチェックしていられない方でも買いのタイミングを逃さずにすみます。
「逆指値注文」のメリットとは?
・上昇トレンドを逃さず取引できる
・相場の急落に備えられる(損切り・リスク回避)
・相場の状況を四六時中モニターする必要がない
相場は急に変動することがあるため、何も設定をしておかないと、
相場の急な上昇を捉えられずに稼ぎのチャンスを見逃したり、
相場の急な暴落で大きな損を出したりする恐れ
があります。
そんな事態への備えとして効果的なのが、この「逆指値」という注文方法なわけですね。
逆指値注文は、指定した価格で約定できることが大半です。
ただし、相場変動が大きな時には、
指定価格よりも約定価格が不利な値になってしまう場合があることは念頭に置いておきましょう
(損切り価格を指定して注文を出しても、その損切り価格を下回った価格から相場取引がスタートした場合には、安い相場価格で取引が成立してしまうということ)。
「逆指値注文」の落とし穴とは?
「逆指値注文」には、
(場合によっては)指定した値より不利な条件で約定してしまう恐れ
があるほか、
注文ミスを起こしやすい
というリスクもあります。
この注文の仕組みは、通常の指値と比べて少々複雑……。
慣れない間は特に、「買い」と「売り」などを間違えないよう十分に気をつけましょう。