FXで資産を増やし勝ち続けるには
FXを上手に運用し、投資取引をすることができれば、最初の資金を2倍、3倍としていくことは充分に可能です。
しかし、この資金額が10万、20万から進んで100万、200万、そして1億、2億と
桁数が上がっていくと、売買に増やしていくことは容易ではありません。
理論上、10万円からの開始で、毎年2倍に増やしていけば、10年後には千倍を超えますので、1億円を突破します。ただしこれは、理論上の話であり、現実にそういう話をめったに聞かない事からも、ほぼ出来ないと言ってもいいでしょう。
なにかの拍子に、大きく勝ことはできるかもしれませんが、
勝ち続けるのは難しいのです。
過去にも、ネットニュースなどの話題で、少ない資金から億単位の利益を上げたという人の話を何度も聞きますが、その後の話はほとんど聞かず、多くの場合には、その利益も投資取引に用いてしまい、失ってしまうことがほとんどのようです。
大金の投資取引でも揺るがない心
小さな資金を大きくするために、情報を分析して予測を当て続けるのは難しいですが、同時に、
大きくなった投資金額の扱いが、さらなるプレッシャー
を呼び込みます。
例えば、1ドル100円の通貨レートで、10万円の資金で信用取引であるレバレッジを10倍にしたとしましょう。これで1万ドル分のドルが買え、為替レートが1円上か下に動けば、損失や利益が1万円出ることになります。
しかし、これが1000万円だったらどうでしょうか。同じ条件で100万通貨を持てることになりますので、
為替レートが1円動くたびに100万円の損失や利益
になるのです。
外国為替市場は24時間いつでも市場が開いています。経済指標の発表や政府要人の発言、事件や自然災害などで為替レートが大きく変動することはよくあります。
為替は秒単位で変化
します。つまり
秒単位で100万円ずつの損失が出ることもあるのです。
刻々と変化する為替相場を見守り続けながら、どんどんと自分の資産が無くなっていくことは、到底耐えられるものではないでしょう。
同じ投資取引、同じレバレッジだとしても、
元の資金が10万円と1000万円では、その圧力の規模が全く違うのです。
大金を小金のように動かせることが投資の秘訣と言ったりしますが、金額が大きくなればなるほど、利益の確定を急いで小さな儲けになってしまったり、値が戻るのを待とうとして損失をよけいに大きくしてしまったりするのです。
大きな資金で小さな利益率
まだ投資を開始して間もなく、資金が小さいときは、あっという間に2倍、3倍と資産が増えていき、また、増やしていかなくては儲けが出ませんが、100万円、1000万円と資金が大きくなってきた場合には、
実は小さな利益でも大きなもうけが出ているのです。
1000万円の資金の場合、
年間利益率がわずか10%
であっても、
金額に換算すると100万円の利益
になります。本業がある場合などは、これ充分な利益と言えるでしょう。
資金が大きい場合には、高い利益率を維持するのはとても難しくなります。
資金が小さい場合には利益率も高いので、大きな夢を見てしまうのは仕方ありません。しかし、資金が増えてきたら、考えを変える必要があります。投資取引では大きな利益を掴むことより、
いかに損失を抑えて利益率を維持するか
これがカギになっていくのです。