アジア市場の中心になるのは東京市場
世界の為替市場は、まずオセアニア市場の開始からスタートします。
といっても、オセアニア市場というのはほかにくらべて規模が小さいので、その次に始まる
東京市場
からが本格的なスタートといえるでしょう!
特に、
日本国内の個人トレーダーの数が多い
のが特徴で、なかでも多く取引されるのは、やはり米ドル/円です。特に、レートの天井で売ったり、底で買うといった「逆張り」を行う人が多いので、
値幅が大きく動くことはなく、レンジ相場に落ち着くこと
がほとんどです。
じつは、世界中の取引高を見てみると、日本国内のFX業者がいくつも上位にランキングしていることが分かります。つまり、
それくらい多くの日本人トレーダーがFXに参加しているということ
ですが、その過半数は米ドル/円を取引しているというのだから、その影響力も分かりますよね!
このことから、イギリスの経済誌では、日本の主婦やサラリーマンを中心とした個人トレーダーのことを、「ミセス・ワタナベ」などとも表現しています。この日本人トレーダーの影響によって、
米ドル以外の通貨でも、東京市場とほかの市場ではまったく違う特徴が出ている
と、注目されているほどなんです。
特に現在は、世界的な経済の不安定を受けて、リスク回避で円買いが進んでいるため、より活発になっているといえるでしょう!
レートの動きは市場によっても変わってくる
ドル以外との円との通貨ペア、いわゆる「クロス円」は、レンジ相場でもわりとレートが動きやすくなります。それに対して、米ドル/円のいわゆる「ドルストレート」では、レートはあまり動きません。ですから、もし値幅制限の小さなレートで
スキャルピングを行うのであれば、スプレッドが狭めのユーロ/米ドルがおすすめです!
ちなみに、
東京市場で激しくレートが動くと、次のロンドン市場ではまったく反対方向にレートが動く
というケースがよくあります。このように、
市場に参加しているトレーダーが変わるだけで、
レートの動きも大きく変わるということはよくおぼえておいてください!
たとえば、ニューヨーク市場がちょうど終わる時間帯は、日本時間では早朝になります。このタイミングになると、ニューヨーク市場のトレーダーが大きな動きを見せることもあるので、
レートが不安定なときなどは、特に気をつけておきましょう!
東京市場が始まった、あるいは終わった
というタイミングでも、そのとき別の市場ではトレーダーが取引を続けているということを忘れないようにしてください。
東京市場でチェックしておくべき経済指標とは?
経済指標はFX取引で重要な材料となるものですが、特に
オーストラリアなど資源国の金利政策や、
中国の消費者物価指数
は要チェックです!豪ドルが絡んで大きなレートの動きになることもあるので、これらが発表されるタイミングはしっかり押さえておきましょう!
仲値が決まるタイミングに気をつけよう
仲値
というのは、
銀行が決めるその日の通貨の基準レート
です。レートはつねに動いているので、あるタイミングでそれを一定にして両替などを行うわけですが、その
決定時刻が日本では午前9:55
となっています。そのため、この時間の前後では特に
米ドル/円が、大きく動きやすくなります!
仲値決済がどのように行われるかは、FX業者のニュースから確かめることもできるので、そこにも注目しておきましょう!ただし、ニュースの内容が絶対に正しいというわけではないので、その点には気をつけてください。
現在の円高トレンドですが、G20の会合で為替介入も難しくなったため、今後もまだまだ終わることはなさそうです。これをチャンスに、ぜひあなたもFX取引をはじめてみませんか?