自己資金を管理する
人が投資取引を行う理由とは何でしょう。それは、自身の資産を増やすことにほかならないと思います。
しかしながら、多くの投資家がFX取引に失敗して資産を失っています。
この最大の原因は、自己資金の管理が出来ていない
ということではないでしょうか。
FXは元本保証のない投資取引ですので、利益を得られない限り必ず損失を被ります。つまり、失敗することは資産を失うことになります。
投資に必勝法はありませんから、必ず損失を受けます。しかし、
徹底した資産管理を行い、損失を最小にし利益を食い潰さなければ、勝つことが可能になります。
損を取り込むことの大切さ
投資を行い利益を求めようとすれば、その利益と同じ分だけの損失を被る可能性が必ず付きまといます。これを回避するには、
損失が小さいうちに取り込んでその取引を終了させることが最善です。
このために、損失を冷静に理解し、それを取り込むための
損切り注文を必ず入れておくことが必要
になります。
損切り注文を入れなかったために、急激な相場の乱れに巻き込まれて、大きな損失を被ったという投資家はたくさんいます。
それまで充分な利益を含んでいた通貨が急落し、緊急事態として取引業者が行った強制決済を受けた結果、朝起きて目が覚めたら、利益どころか借金が残っていた、という事もあるのです。
損失を理解するということ
損切りを的確に行うためには、損失をしっかりと理解する必要があります。むやみに大きな損失を背負うことを怖がり、取り引きの全てを損切りにしてしまっては、利益を掴むことはできません。
まずは、
相場の流れを見定めていくこと
から始めていきましょう。流れに逆らって損失を追ってしまうと、どうしても数値に惑わされてしまいます。
自分の中で、ここまで損失が出たら必ず損切りをする、というラインを決める
のがいいでしょう。
何回かの取り引きを繰り返しながら、
損失ラインを調整していき、続いて利益確定のラインも設定
していきます。このラインを定めることにより、不必要に早く利益を取り込んだり、利益を追いすぎてタイミングを逃すことを防ぎます。損失を少なくすることが前提になりますが、利益なくしては勝利はありえないからです。
損失を小さくしていく事で投資資金を長く使い、
投資回数を増やすことで少しずつ利益の調整
を行っていくのです。
こうしたことを行って行きながら、徐々に勝率を上げていきます。
大きな利益で一発逆転を考えたくなりますが、これは投資取引ですので、
トータルの利益率を高めていくことを目指していくことが大切
であって、ギャンブルのような一攫千金の大儲けは必要ないのです。
自身の用意した大切な資金ですので、しっかりとした計画を立てて取引回数を増やしていくことが勝利への近道になります。
手元資金の残高と、投資金額のバランスを考えながら、
なるべく小さい損失を取り込み、小さくてもいいのでその損失を上回る利益を重ねていきましょう。
資金が減らなくなっていけば、投資は安定した状態になっています。あとは
少しずつ、損切りをと利益確定のラインを調整していきながら、トータルでの利益率アップ
を目指していけば、いつしか確実な利益に辿り着けるでしょう。