イギリスの英ポンドについて
イギリスの通貨である英ポンドは、かつては基軸通貨として世界中に流通していた通貨であり、現在の外国為替市場においても代表的な通貨となっています。
英ポンドの遍歴
英ポンドはイギリスの公式通貨になります。米ドルが世界的に流通して基軸通貨となる以前には、国際的な決済通貨として使われていました。
そうした背景から、為替市場でも名前の渡った通貨ではありますが、
米ドル、ユーロ、円などと比べると流通量が少なく、
短期的に大きな値動きを見せる傾向
があります。
FX銘柄としての英ポンド
以前の世界基軸であった英ポンドを有するイギリスは、かつての大英帝国の背景もあり、世界でも有数な企業や、各国の証券会社、銀行といった金融機関が集まっています。
そうした環境から、イギリスのロンドン市場は、古参なれど世界最大規模の金融取引数を誇っており、テロなどの対象になりやすい事や、国内での取り引きが盛んなことなどから、
流通量が少ない通貨
になっています。
このことから、安定していて人気のある通貨よりも、流動性の高い英ポンドを好む投資家も多く、しばしば短期での大口取引などが発生し、
時として激しい値動きを見せることがあります。
とにかく為替レートの挙動が大きく、
ハイリスクハイリターンの典型
といったイメージの値動きが、英ポンドの持ち味であるのかもしれません。
英ポンドで投資を考える
この値動きの挙動を見極めることが出来るのであれば、為替レートで利益を狙えますし、
高い金利も有している通貨
なので、金利差のスワップポイントにも期待できます。
ただ、スワップポイントを得ていくためには、
長期間の通貨の保持が条件
になっていくので、その間の通貨レートの変動に揺さぶられないような対策が必要で、とくに証拠金の元本割れからくる
強制決済、ロスカットには充分注意しましょう。
例えばレバレッジは、取引業者から資金を借りて利益を倍加できますが、損失額も大きくなるので、
値動きの大きい英ポンドでは、すぐにロスカットを招いてしまいます。
では、スワップポイントを狙って英ポンドを扱うにはどうすればいいでしょうか。
まずは、
準備する証拠金を多く用意し、
使用するレバレッジを低めに設定して、
急な相場変動にも耐えられるよう
にしておけば、リスクを回避しやすくなるでしょう。
スワップポイントで大きな利益が出そうになっても、ロスカットに遭えばお終いなのです。
また、相場の変動を使って為替損益を狙っていくケースでは、
しっかりとしたイギリス経済に対する知識と、
チャートによるテクニカル分析の能力
が欠かせません。英ポンドはたった1日で10円ほどの値動きを見せることもある銘柄なのです。
このことから、
英ポンドは中、上級者向けの通貨と言えるでしょう。